企画書が作れない社員が多い

 ここで言う「企画書を作れる」とは何かというと、「業務改善を考えられない/まとめられない」人をさしています。実際の企画は、新しいアイデアを出すとか、新規ビジネスを打ち出すとか、そんな格好いいことよりも、「現状の問題点のあぶり出しと、改善施策」であることのほうが数段多いと思うからです。

 しかし、何のことはない、僕もその端くれかもしれません。マイクロソフトのパワーポイントができたおかげで、分厚いグラフ入りの資料を渡されて、結局何から手をつけてよいか分からない・・・・。そんな事情は、社内資料のほうがよく目につきますよね? 企画書画つくれない・・・・これは、自分の将来のキャリアパスにもつながらないし、第一それでは会社にただ隷属しているだけのような気がしませんか? やりたいことが訴えられないなんてね。


<span style="font-weight:bold;font-size:large;">1)ダイレクトにコアをまとめて説明できない?</span>

 昔はパワーポイントが無い時代、どうしてたんでしょうね・・・。OHPなんてのも使いましたが、自分の文字か、ワープロで提案書類を作成して、自分でその内容の詳細を口頭なりで説明してゆく・・・説得してゆく・・・・そういうことがあったはずです。また、eメールなんてのも普及して、メールでのやり取りが増えている・・・・。それでは自分の観点で物事を伝えるのみが多くないでしょうか? 昔は相手に会うとか、電話で接するとかで、相手の状況と駆け引きしながら言いたいことを伝える・・・ということを日常していたと思うのです。そうやって、日々プレゼンスキルが磨かれてきたような気がするのです。

 今はお客様とシビアに接している営業部員はそうでもないでしょうが、企画系の社内スタフは、ますます伝えるスキルが衰えてきている人が増えているのではないでしょうか?

 

<span style="font-weight:bold;font-size:large;">2)問題意識のない人たちが増えた?</span>

 また、訴える内容も持たない社員も増えているような気がします。しらけているというより、問題を思いつかないために、非効率的な仕事を何の疑問もなくただただ遂行してしまう・・・。外から来た派遣社員に「なんでそんなことをするの」と問われて、説明できないプロパ社員が多く見られる・・・。彼らプロパもかわいそうなんだけど、日ごろの意識がないのだろうねと言いたくなる・・・。

 

<span style="font-weight:bold;font-size:large;">3)アピールする機会すらないのか?</span>

 そんな駄目社員だけではありません。中には必ずキラリと光る優秀な社員が必ずいるものです。で、その彼らはどうなのか?というと、多くの優秀な社員が能力を生かせないもったいない仕事をしている・・・。幹部も掛け声は出すのだけど、どれも精神論ばかりで、そうする仕組みやお膳立てをしないし、考えようともしない。つまりアピールしたり生かせる機会がないのだ・・・。

 

 今の僕たちは、スマートに生きき過ぎていると思います。そうでない人もいますが、泥水やきな臭いところに行きたがらない。言っても無駄と考えているかもしれないです。現状改善の企画を考える努力と、それを実行する勇気をもてる社員を作ろう。と思う夜でした・・・。


企画書 つくり方見せ方の技術―誰も教えてくれなかった超テクニック (スーパー・ラーニング)

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