あれは、将来名人になるな・・・・頑張れ!少年!!

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【突然車内に神童が現る!】</span>

 先日の休日に、つまらない用事があってJR神戸線快速にのって大阪へと向かっておりました。そこでその電車の中で、芦屋か西宮で一緒に乗り込んだある親子に、目がとまりました。年齢でいうと、うちの息子より少し上かも・・・小学校2年か3年。なにやら、詰め将棋についてのやりとりをしています。

 でもそのすごいのは、譜面をお父さんから出されてそれを丸暗記しているというところ。差し手を口頭でお父さんに伝え、お父さんもそれに答えていくという・・・まさに将棋の英才教育ってやつです。この暗記力は凄いと思うし、頭の運動になるだろうなと・・・深々と関心する次第です。

 

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【負けました・・・。】</span>

 しかし、大抵子供は負けます。負け続けます。それはそうなんだけど・・・・、毎回負けたときに、「負けました」とお父さんにキチンと伝える、その姿の方がとても印象的でした。その「負けました」告げるのが、とても清清しくも、礼儀正しくも感じたのです。彼らは、数番やって、そして大阪駅についたところで、どこかに行ってしまったけど、つくづくいろんな親子ってあるもんだと思った・・・。

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【自分は本当に子供のためにちゃんとした躾をしているか】</span>

 私は、自分の息子に対する教育って本当に向き合ったことがあるかと、あの親子が立ち去ったあとで、考え込んでしまいました。叱りは躾には付き物だけど、単に怒りに任せず、落ち着いた気持ちの中で厳しく接することができるだろうかと、考えこんでしまいました。

 

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【弱さを隠したり逃げたりしないしていないんだね!偉い!】</span>

 また、「自分の負けを認める強さ」というのも、考えさせられるテーマです。単に負けて悔しさをにじませて次は頑張ると拳を握りしめるより、冷静に負けを認めてそれを受け止め改善していこうという姿の方が、どこか頼もしさを感じる。あんな子供とときから、きっちりと「負けました」と言えるあの子は、本当に偉いな・・・と感じ入りました。


 あれは、きっと将来の名人になるに違いないと、彼らが過ぎ去った大阪駅コンコースで、そっと心の中でエールを送りました。


どんどん強くなる やさしいこども将棋入門

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