先輩がご退職されました 〜 お疲れ様でした

 私が新入社員のときに配属された部署の先輩が、先月末でご退職されました。え!転職?と思いきや「ご定年」とのこと。とても気さくにいつも接してくださったので、そんなんい目上だとは気づきませんでした。送別会は東京でとのことでして、参加叶わず、この板で改めてお疲れ様でした、ありがとうございましたと、御礼を述べさせていただきます。

 

 この先輩は、直属ではなかったのですが、いつも隣のラインから、厳しいご指導をいただきました。厳しく、口うるさく、そして東北人であった先輩は、関西人を毛嫌いするかのように、いつも愛情あるいじめをされていました(笑)。そんな先輩から受けた指導で思い出深いのが以下3点です。

 

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【飲み会の翌日は必ず出社に遅れるな】</span>

 これ大事だって言われました。昨晩あんなに酔わせておいて、そんなこと・・・と正直思いました。しかし別に酒に弱い新人に無理やり進めるわけもなく、自律して飲んだのだろうとのご注意。そして、2つの悪影響を言われました。

  1)まず、昨夜一緒に飲んだ先輩に迷惑をかける => 私事とはいえ、先輩の管理能力がそんなもの?と思わせてはいけない。
  2)そして、自分が責任感ない人間と思われる => 何かあったら簡単に目的を放棄してしまうかもと、頼りなく思える。

 宴会の翌朝こそ、きっちりと出社して平然としていろとの教訓です。

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【身だしなみは、キチンとしろ】</span>

 この方は、とても細身でして、とてもオーセンティックなスーツや靴を大切にされていました。ほとんど趣味の世界でしたが、たまに妙なスーツを着ていくと真っ先に近寄ってきて、「どこのスーツだ!TAKEO KIKUCHI??? 10年早いわ!」とか言われました。ま、冗談交じりだったのですが、着ているものに、遊びのエッセンスがあると駄目なのだそう。このことは語ると長くなるので割愛しますが、要するに、人は第一印象が大事だということを教えてくださいました。「お前は、まだ仕事が十分できないのなら、そういうところだけでもプロ意識もてよ」ということですかね。

 

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【書類の山は、デキない男の目印だぞ】</span>

 まだ仕事のできないアタクシは、なんとか格好構えもあって書類を積み上げてたんです。そうしたら、その後本当に仕事が山のように押し寄せてきて、物事を始めてパラレルでいくつも成し遂げる重要性を体感しました。しかし、処理できずに、より書類の山が高くなっていきました。

 そして、書類がどこにあるのか分からなくなる。そしてさらに、書類をなくすようになる。ついには、書類が見当たらないと、アタクシの座席や机の上を先輩社員がさがすようになる・・・。もうデキないレッテル貼られたのも同然です。そんなときに言われたのがこの言葉。結構きつく言われたのだけど、だれもそこまで言ってくれなかったので、とても愛情を感じています。私の極端な机の上のキレイ好きは、このことによるのです。

 

 という先輩ですが、私とは奇妙な運を持ち合わせておりまして、全然関係ないところでばったり遭うという偶然を何度も体験しています。そのうちのいつかだったか・・・・「お前も昔は駄目なヤツだと思ってたけど、どうやらマシになったんだな・・・・。」とのひとこと。見知らぬ舗道の上でだったけど、初めて褒めてもらったわ・・・。またそんな偶然があれば、今度はもっとしっかりと褒めてもらえるようになっていたいな。


偶然のチカラ (集英社新書 412C)

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入社1年目の教科書

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新入社員ヒロと謎の育成メールの12カ月

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