「プロジェクト ファシリテーション」関 尚弘 白川 克共著・・・・を読んでみた結果


 この半年ほど前から、業務内容が新しくなりまして、いろいろとプロジェクトに参加させてもらったり、リーダーやらせてもらったりして、悪戦苦闘中。そんな中、どうしても気が抜けなくて、いろいろとそれに関連しそうな書籍を乱読してるけど、正直言ってそれも疲れてくる。かと言って、いつもの好きなジャンルの本を読んでても、どこか集中できなくて困る日々。そんな時、ひょんなことからググって見つけたのかこの書物。


 これ、ノンフィクションなのですね。古河電工という会社と、ケンブリッジというコンサル会社の、人事システムと制度を刷新するプロジェクトのお話。登場人物が、皆さん実名というこれも思い切った内容。自分の自慢の成果が、実名で本になって登場してくるなんて・・・・当事者だったら、どれだけ嬉しいことだろうと、先にそんな気持ちからそそられて、読み入ってしまった。


 ともかく貪欲で執念深いのに、クライアントに親身な目線で協働しているコンサルがすごい。評論家なところが一つもない。それでいて、それを上回るほど貪欲なまでに純粋にノウハウを吸収しようとする社員が素晴らしい。それを取り巻く上司や先輩も、癖がありつつもいい人に恵まれてるなと・・・・少し羨ましくなる。


 数ある会議の手法論を読むより、すごく楽に読み切ることができるのもおすすめなポイント。また、進め方のツールや考え方なども、惜しげもなく書かれているのがとても参考になります。ビジネス書としてでなく、物語として読んでいただきたい書籍。

 


プロジェクトファシリテーション

プロジェクトファシリテーション