今週のお題:「桜」について考えてみた・・・

今週のお題「桜」

 みなさんは、「桜咲く」と「桜散る」とどちらが多かったですか? <span style="font-weight:bold;font-size:large;">私は圧倒的に「桜散る」です。</span>大学受験では、現役で受験した4校すべて散り、浪人時代も3校散り、最後の最後で1校「咲きました」。


 割と教育熱心な家庭でして、それなりに勉強はできたんですが、高校受験で名門高に落ちまして・・・そのままずるずると適当な受験生生活を送ってしまったんです。心が折れやすいというか、本番に弱いというか・・・人生の中でも真っ暗な時代でした。


 それでも、親は期待するわけです・・・・。流石に最後の不合格の結果を知ってもうがっくり過ぎて申し訳なかった・・。しかし、世間体があったのかどうか分かりませんが、「もう2浪はさせない!働け!」と言われてしまいました。それはもう、かなり本気な口調でした。その時初めて一生懸命に受験に取り組まなかった自分自信を恥ましたね・・・・。

 


 <span style="font-weight:bold;font-size:large;">そこで僕は、家出をしようと考えました。</span>友達に、東京で毎日新聞の奨学生制度を活用しているやつがいて、新聞屋さんで働きながら、予備校に通って勉強していたヤツがいました。とにかく、そいつの所に行ってみようと・・・・簡単な手荷物だけしょって、普通の外出の如く・・・そっと家を出ました。その時持っていたのは、下着をはじめとした着替え一式くらいかな・・。


 そしたら、駅に向かう途中で、もう一校結果が出てないところがあったことを思い出しました。そこは、一番偏差値高かったので、滑り止め3つも連続していた僕にとっては絶望的だったのです。しかし、まだ心にくすぶる家出に対する未練を断ち切るために、合格発表を見に行くことにしました。


 <span style="font-weight:bold;font-size:large;">「受験番号0147」</span>今でも忘れないその番号が、張り出されていたのが信じられなくて、夢に出てくる。やっと「桜」が咲いた瞬間でした。


 さて、その後どうしたかと言うと、何事もなかったように家に帰りました(笑)。帰りの阪急電車の車内が夕日で一杯になって・・・・綺麗だったな・・・。当時、ビックコミックスピリッツが、1日・15日隔週発売でして、梅田駅で一日早く売り出したそれを買って、楽しく「めぞん一刻」を読んで帰りました・・・・。ある年の2月14日の、つまらん男のお話しです・・。 

 

 

 <span style="font-weight:bold;font-size:large;">毎年、この季節には「桜」に目をうばわれ、</span>そこには学校があることが多い。そんなとき、<span style="font-weight:bold;font-size:large;">あの2月14日の奇跡がなかったら、僕の人生はどうなっていたんだろう</span>・・・・と不思議な気持ちになるんです。

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