りんごを見ると・・・切なくなるねん

 新鮮なりんごが出回りましたね。先日まで熱かったのが嘘みたいに、今日は肌寒かったです。異常気象ではあっても、「暑さ寒さも彼岸まで」という格言には、勝てないのかもですね。 本日は東京から神戸に移動の最中、秋の味覚のりんごの宣伝やら販売コーナーやら、たまたま良く見かけました。 しかし、アタクシ・・・・リンゴにはどうしてもトラウマがあるのですわ・・・。

 

 大学生時代に、ちょっとした失恋旅行をクルマでいたしまして・・・信州に向かったことがあります。ま、うだうだと自分を慰めたり、秋の深まる夜の志賀高原へ行き天の川を眺めたり、とれたてのトウモロコシのバター醤油焼きを腹一杯くったりと・・・ま、それぞれ思い出あります。一通り行くところ行って、飽きて来たし、お金もつきて来たので、家族にリンゴを一箱お土産に買って、帰りの中央高速道路に乗り、クルマを走らせることにしました。

 

 養老パーキングエリアに近いところで、事件はおこりました。アタクシのクルマを追いこしたタンクローリー車の後輪に挟まっていた小石が、アタクシのクルマのフロントガラスに飛び込んで来たのです。当時のクルマは安っぽくて、合わせガラスで強化するなど工夫がないので・・・一瞬にフロントガラスがクラッシュです。フロントガラスだけ、3/4が一瞬にして無くなりました。ちょうど・・・・・オープンカーの真逆なスタイルですな・・・。もう後を追うこともできず、また丁度雨も降って来て、クルマの中が雨水浸し。なので、クルマをパーキグエリアに寄せて、レスキュー呼んで運んでもらって、宿を取って、電車で帰るしかないのです。そのとき、ぎりぎりしかお金なかったのが痛い!当時は今ほど自動車保険のケアが無かったので、一時負担は自分でしないといけないわけです。

 

 <span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;color:#FF3333;">そこで、荷物室からリンゴを取り出して、リンゴを売って歩いたのです。</span>

 まあ・・・・買ってくれません。同情もしてくれません。というか、関わりたくない輩ばかり・・・・。日が暮れて来て・・・・長距離トラックのおっちゃんたちをつぎつぎと訪問しました。すると、その中の、<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;color:#3333CC;">西濃運輸</span>のトラックのおじさんだけが、事情を理解してくれて、時価で一箱全部買ってくれたんです。何をどう話したのかも覚えていませんが、たしか5000円出してくれた・・・・。腹減ったので温かいものをレストランで食べて、宿代と電車代も確保できないことを冷静に判断できて、結局ベンチで寝て、翌朝壊れたままのクルマを走らせて実家に帰りました。高速道路出口の料金所で、清算のおっちゃんが、アタクシのクルマ見てビビってたな(笑)。


 今にして思うと、リンゴを売り歩くのもあるが、もっと要領よく行動と判断ができたはず。と悔しい思いがあります。人間、本当に困ったときに、本当にお金がないと、本当に発想が貧困にしかならず、本当に単純な行動しかできなくなるからね・・・・。リンゴを見るとき、アタクシは、当時を思い出すのです。

 ということで、失恋旅行は、悲しすぎる結末になったとさ・・・・。

信州産 りんご酢 500ml

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