ドラッガーに酔う・・・
今更なんですが、週間ダイヤモンドのドラッカー特集に目を奪われています。先輩の誰かが置いていった読み終わりを 部の共用雑誌スペースに置いておかれたのを たまたま手に取り愕然ですよ。読んだつもりが、完全に忘れてた。以下、当たり前のことを 再定義したエッセンスを 私自身の備忘として記します。受け売りですがあしからず!
<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">1)「利益」と「儲け」は、別物でっせ!</span>
総利益、営業利益、経常利益、純利益等・・・決算用語で当たり前のように使われていて、「唯一絶対無二」のように信用しきっているけど、これは【仮想現実の話】。
一方、浪花の商人などが口にする「儲け」は、お金がどんだけ増えたか減ったかの話。まあ・・・・言い尽くされたキャッシュフロー管理の話ですが、日常の会社組織の管理会計で、これを徹底している企業がどれだけあるのでしょうか?
<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">2)「利益」を目標とする経営はダメな代表例、将来リスクに絶えうることを目標に </span>
上述1)に照らし合わせると、「利益というものは仮想現実なので、現実にはそこには存在しないもの」である。だから、そんなものを第一の目標にしている管理は、いつかは現実離れを起こすかもしれないという理屈ですわ・・・。
現代の会社は、利益製造マシンというより、投機対象となっていることに不幸がありますが、会社は「永続的に存続しつづける」ことを第一に考えるべきだとのことです。こういう観点に立てば、将来リスクに対する備えや戦略を考えたり、財務面や非財務面(人材やノウハウなど)の富を増加させることを考える。今の会社経営者は、短期的な利益追求にコダワリ、疲弊しすぎだとの指摘だと感じますね・・・。
<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">3)コストの一律カットは、企業の崩壊を招く</span>
あらゆる活動の抑制に働きかねない一律カットは、必ず競争力の源泉にも影響を与えるし、短期的利益にコダワリこういうことをいつもやっていると、組織力が衰えていくのも明らかであるとのことです・・・・・深いな・・・。つまり、急激な支出の抑制は、企業が長年築き上げてきたものを壊すとも言い切っています。
好況なときだけ費用を増やし、不況なときには費用を減らす。また好況不況に限らず費用を減らし続けるというのは、マネジメントでも何でもないですね。「この損失は、明日の利益にどうつながるのか」というような、長期的な視点で支出をマネジメントしないといけないとのことです。
何を当たり前なことを・・・。また、言うは易しだよ・・・・と批判を受けそうですが、以上の指摘に対して、それ以上の有効的な反論が思いつかない以上、これらは企業活動の真理かと思うのです。
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/04/12
- メディア: 雑誌
- 購入: 2人 クリック: 76回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 単行本
- 購入: 210人 クリック: 8,094回
- この商品を含むブログ (433件) を見る