カエルは凄いということを教わる

 先日まで、嫁さんの実家に身を寄せて過ごしておりました。東京でも庭がある家でして、神戸に帰る前日夜に、バーベキューを開くこととなり、僕も久しぶりに腕を振るいました。そういえば、庭なんて・・・・マンション住まいのサラリーマンには夢のまた夢・・・。いいな・・・とただ感じていました。


 バーベキューが進むにつれ、義父とビールを飲みながら話すこととなりまして、庭の話になりました。実は、西洋風なきれいな芝生とは程遠い、和風で池があり、そして、いろいろと生物を飼っているので、少々雑多な感じもいたします。「もう少し整理すると立派になりますよ。」とそんなことも話したりしたんですが、義父にとっては、自分の子供たち、また孫たちにとって、生き物と接することが大事と思ってポリシーでやっているそうなんですよね・・。


 例えば、おたまじゃくしをこの時期にたくさん飼っています。まさに、うじゃうじゃと・・・。遊びに来た子供たちにもあげることを考えるとそうなるんだとか。で、義父はおたまじゃくしをなぜ飼うかというと、単に季節感だけじゃないっていうんですよね。<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">『こんなに、一生のうちに擬態が変化する生き物は、ほかに無いから』</span>だというのです。そりゃ、両生類だからね・・・と、そのときはそう思った。

 


 義父は続けます。<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">これほど、短期間に変化する生き物はあるかと</span>。ほんの数日間で、足が生え、手が生え、形そのものが変わる。物事が変わるということは、勢いである。世の中というのはそういうもので、<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">真に変わりたいと思うなら、すべてを犠牲にしてでも、一極に打ち込むことが大切である・・・と言います</span>。


 義父は更に続けます。<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">エラ呼吸から別の呼吸に変わるというところがすばらしいと</span>(・・・皮膚呼吸ですよね)。呼吸とは生きる基本動作のこと。これを全部捨て去り、新しい方法を全部受け入れるということが、凄いというのです。改心という言葉があるが、心を全て入れ替えるということ。<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">捨てるということが、いかに難しいかを語っておられました</span>。

 


 単なる生物観察ではない何かがあると感じませんか?


 劇的に変わりたいと思っていても、つい現実的な考え方をしてしまいます。ビジネスプランとは、筋書きですので、突拍子のないようなことでもデータ分析でも何でもして説明しないといけません。でも、今のままではいけないから、ただそれだけだという理屈でもいいような気がしてきませんか?非現実的でも。稚拙であろうとも。まずは、今までの考えを捨て去り、新しい生活行動、新しい組織行動をやっていく必要があるかもですね。

ケロヨン・ソングブック‐木馬座レコードの世界‐

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