失敗にこそ何かの意味がある

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【失敗学が、人にも企業にも大切なのです】</span>

 投資したけど失敗した。がんばったけど駄目だった。そういう経験多数な私ですが、これは、企業活動では許されざることですね。しかし、神ではないのですから、失敗を避けることができないのは、企業とて同じことですね。問題は、その失敗から何か教訓として学び取ることができるかどうか。そしてそれを以後実践に役立てるかどうかだと思うのです。失敗をただ怒り散らすだけの文化があれば、それは払拭しなければなりませんね。

 

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【そして鈴虫に思う・・・選択と集中、そして捨てる意味合い】</span>

 先日、部屋の掃除ついでに息子の本棚を整理しました。今は、東京の小学校に通っうため仮住まい状態なのですが、大量の本を東京に持っていけず、神戸で保管してあります。その中でぱらぱらと虫の図鑑を捲ってみましたら、季節はずれの鈴虫の話がでてきました。

 鈴虫って、成虫になったばかりのころは、羽が4枚あるのだそう。しかし、そのあと、2枚の羽を捨て去り、残り2枚の羽をこすり合わせてあの鈴の音を奏でるのだそう・・・。4枚より2枚の方が、美しい音を出すことができるのだとか。この虫の一見潔い行いに、捨て去ることの大切さ、選択と集中の重要さのにおいを感じ取ってしまいました。

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【ところが、失敗とか無駄とかに注目してみた】</span>

 しかし、なぜわざわざ羽4枚で生まれてくるのだろう。私は、むしろ捨てられた2枚の羽の方が気になるのです。この2枚があったからこそ、残った2枚は美しいのではないかと・・・。冒頭のことに帰ると、失敗があるからこそ、成功が美しいとも言えるのではとね。

 

 

<span class="deco" style="font-weight:bold;font-size:large;">【やはり、意味ある失敗の積み重ねが重要なのだ】</span>

 人も企業も、成功しているからカッコいいとか立派なのではない。捨てる勇気、失敗からの学び。これを積み重ねたからこそ、美しいし存在価値があるのでしょう。思えば、私たち自身や、自分の子供たちには、失敗の大切さより、成功への努力を優先して教育しているような気がします。失敗の大切さ、そこから学び取る姿勢も伝えていく必要ありますな・・。虫の図鑑からいろいろ思う。息子は元気にしているだろうか・・。

失敗学のすすめ (講談社文庫)

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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

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