人間くさい人間って・・・久しく会ってないな

別に体臭が強いとか、ワキガの話をしているわけではありませんので、誤解なきよう・・・。どういうことかというと、アクが強いんだけど憎めないんだよな〜って人が減ったということかな。僕の若いときは、これでも営業をしていて、客先の注文にたいして少々無理な納期確認や交渉を、工場としていたことを思い出します。工場には、購買部門や、部品管理や、生産管理、全体計画管理など・・・製造ひとつについても多岐に別れてました。また、フィールドのクレームを処理するために、原因調査を技術部門にお願いしたりと、本当にいろいろな部門に関わらされたのを思い出す。そして、その各部門にそれぞれ、一筋縄ではいかないオッサンがおったもんです。日ごろ、このオッサンたちとのやりとりで仕事を日程通りに進めることに躍起になっていました。でもね・・・。僕の明らかなチョンボのとき、本当にやばかったら力を発揮してくれて無理を通してたのは、それらオッサンなんですよね・・・。まさに、泣き笑いな毎日でした。今は、皆さんどこで何をしておられるのでしょう・・・。

いきなり話が変わりますが、先週末、実家の京都に帰りました。いろいろ想い出話もして飯食って、酒飲んで寝ました。その翌朝、お袋が朝食を用意してくれて、僕がいるということで、洋食系にしてくれたんです。日ごろ栄養が偏っているからと・・・朝から、野菜サラダ山盛りですよ。で、それを年老いた両親と食べていて、親父がひとこと・・・・・「昔の・・・・臭い匂いのするトマトが食べたい」とポツリと言い出す。恐らく、今は品種改良された甘いものしか売っていないのを知っているのだけど、思わず口からでたのでしょう。トマトくさいトマトが食べたいと本当に思ったんでしょう。

人間くさい人間。トマトくさいトマト。今、みんなスマートやマイルドになりすぎて、本当に減ってしまったとは思いませんか？。それを求めて頑張ったり、改良を続けたりしたのに、このなんとも言えない気持ちは何なんでしょうね。昔の思い出にひたるほど、弱虫になってしまったのか。はたまた、時代は逆流するということでしょうか。はたまた、自分らしい自分じゃないからそう思えるだけなのでしょうかね。

ま、考えはいろいろありますが、久しぶりに、あのオッサンたちに今の自分を思いっきりしかってほしいと思うこの夜です。