新入社員におくる・・・・建前と本音

 この時期は、毎年新入社員に対してのプレゼンをすることになっています。これから、配属を控え、組織はこんなんだよーっていう紹介の役目なんですよね。僭越ながら、一次採用面接は、やらせてもらってますので、それ以降勝ち抜いた若者たちの顔を見るのが、いつも楽しみです。意外と、毎年カラーが違うので面白い・・・。

 

 恐らく今日は、厳しい事業環境だが、マジメにコツコツとやって行こう!みたいな話で閉じると思います。その為に、会社や先輩は十分にアシストするつもりだけど、君たちも頑張ってくれとね・・。でもどこか、建前的なんですよね・・・・。

 

 では本音では、どう伝えたいか。会社に入ったばかりで悪いが、<span style="font-weight:bold;font-size:large;">会社がなくても市場価値がある人材になってください・・・・と伝えたい。</span>これだけなら、別に言っても構わないが、どうしてそう思うのですか?と逆に問われると、言いにくいことがいろいろある・・・。理由は以下の通り。

 

 

<span style="font-weight:bold;font-size:large;">1)会社の業務研修/教育制度を使えば使うほど抜けられなくなる</span>

 内容によっては、先輩の専門知識豊かな社員が講師となり、社内実務に照らし合わせた説明をしてくれるから、即戦力を養うにはうってつけだから、ついつい利用したくなる。なんだけど、会社内の市場価値は上がっても、一般市場価値が上がったわけではないので、若いうちは、勘違いしやすくなる・・。結果として、その会社だけしか通用しない人材になりがち・・・。


<span style="font-weight:bold;font-size:large;">2)職種は、これから色々変わるから人間力を養おう</span>

 職種もさることながら、階級も変わるし、見方を変えないといけなくなる。実際として、何十年も同じ部署で活躍し続けるのは不可能なので、ある程度不変的な人間性を磨いておく必要がありますね。ましてや、部門や会社の合併や再編など、どこの業界でも、どこの会社でもありえますから、今の仕事だけコツコツやるという狭い見方だけはしないほうが良い・・・。

 


<span style="font-weight:bold;font-size:large;">3)競争相手、ライバルは、同期じゃない。海外新興国の連中だ</span>

 これから、日本の人口は下降線を辿り、爆発的な経済成長が望めませんので、海外へ出てゆくというのは理解できると思います。しかし、そうなると日本の会社では、日本人社員が将来そんなに要らなくなるので、一生1社という考えを捨てるか、自分の得意分野を強烈に磨くしか、生き残れないかも・・。もっとも、得意分野を強烈に磨けば、もっと別のところに行くだろうけど。中国や、インドの豊富で優秀な人材は、海外事業展開を考えるにあたり、必要不可欠だろうから、彼らとスキルと賃金で比較されると、太刀打ちできない。

 

 ということなので、結局「会社をあまりあてにするな」という話になってしまうので、新人挨拶の話としては、向かないのです・・・・(悩む)。しかし、もしここまで腹をわって話せたら、次にこう伝えたいな。だったらどうしたらいいか。

 


<span style="font-weight:bold;">☆これからは、社外(業務外)の人脈をたくさん作るようにしなさい。</span>
 これからは、コンバージェンスの時代だから、文化や世代が違う人とうまくやるセンスをみがきなさい。

<span style="font-weight:bold;">☆英語は、20台までに「使える」ようにしなさい。</span>(おじさん、今年はやるよ!)
 そして、将来、課長さんになるまでに、もう一つ話せるようになれたらいいね。

<span style="font-weight:bold;">☆転職しステップアップするようなビジネスライフプランをたてなさい。</span>
 もう、君たちが40代になったときには、完全に人材市場も変わっているはず。

<span style="font-weight:bold;">☆エンジニアも若いうちに会計を学ぼう。非エンジニアならIT知識を得よう。</span>


もし、もう一度社会人をやり直せたら、僕はそうするよ・・・。これらに共通するの
は、<span style="font-weight:bold;font-size:x-large;">【自分自身に投資をしなさい】</span>ということかな。